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ル・ミストラル(Le Mistral)は1950年から1982年までパリ - ニース間をリヨン、マルセイユ経由で結んでいたフランス国鉄の昼行列車である。1965年から1981年まではTEEの一列車でもあった。フランスを代表する豪華列車であったが、TGVと引き替えに廃止された。 ここではル・ミストラルを補完していた以下の列車についても記述する。 * ル・リヨネ(Le Lyonnais) : 1967年から1981年までのパリ - リヨン間で運行されていた列車。1976年まではTEE。 * ル・ロダニアン(Le Rhodanien) : 1971年から1982年までパリ - マルセイユ間で運行されていた列車。1978年まではTEE。 各列車とも列車名の定冠詞「ル」を省略して表記されることもある。なお「ル・ロダニアン」は1964年から1971年までと1982年から1986年まではマルセイユ - ジュネーヴ間の列車名として用いられていた〔Mertens, Malaspina pp. 310-313〕。 列車名の由来は以下の通り。 * ミストラル : ローヌ河谷の地方風「ミストラル」〔Mertens, Malaspina pp. 244-249〕 * リヨネ : リヨンの形容詞形、またはリヨンの住民の意〔Mertens, Malaspina pp. 270 - 273〕 * ロダニアン : ローヌ川の形容詞形〔 == 歴史 == === 前史 === パリ - マルセイユ間の鉄道が全通したのは1855年のことであり、さらにニースまでは1864年に開通した。1937年までこの区間の鉄道はパリ・リヨン・地中海鉄道により運営されていた。 1929年、国際寝台車会社(ワゴン・リ社)はパリとヴェンティミリアをリヨン、マルセイユ、ニース経由で結ぶプルマン・コート・ダジュール急行(Pullman Cote d'Azur Express)の運行を始めた。これはテーブルつきの座席を備えたプルマン車(サロン車)による編成である。プルマン・コート・ダジュール急行のプルマン車は「コート・ダジュール型」とも呼ばれ、ワゴン・リ社が1925年以降ヨーロッパ各地の列車に連結していたプルマン車のなかでも最も豪華なものであった〔Guizol p.62〕。 一方、パリ・リヨン・地中海鉄道は1935年からパリ - マルセイユ間で流線型蒸気機関車を用いた急行列車を運転した。この列車は1938年にフランス国鉄に引き継がれたが、第二次世界大戦勃発により運休となった〔Dupuy〕。 戦後、1945年冬からフランス国鉄はパリ - マルセイユ間で一等車と二等車のみ(当時のフランスは三等級制)からなる急行列車の運転を再開した。また1946年にはパリ - リヨン間で途中無停車の気動車による急行列車の運転を始めた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ル・ミストラル (列車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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